こんにちはひろです。
現在、コロナウィルスの影響で、世界の観光業は大きな
打撃を受けてるのは、皆さんご存知かと思います。
こちら、オーストラリアでも、まず、国際線が飛んでない
上に、国内線も感染の拡大を防ぐために減便を
していて、観光産業,ホテル、ツアー会社などはほぼ収入が
ない状態が続いています。(2020年8月時点)
しかし、いつかは回復できるという希望を持って
近い将来、海外へ進出したいと思っている方も
多いことかと思います。
海外での仕事を検索している方、または、これから
ホテル業に興味のある方、”ハウスキーパーとは
なんぞや?”とい思ってる方に、ぜひ、お読みいただき
参考にしていただきたいと思います。
今回は、こちらオーストラリアの4つ星ホテルで
ハウスキーパーとして数年働いた経験を通して、
下記のような内容を記事にいたしました。
- ハウスキーパーの仕事の見つけ方
- ハウスキーパーの仕事内容
- ハウスキーパーのメリットとデメリット
- どんな人に向いている仕事か
ハウスキーパーの仕事の見つけ方 4選
- 一番近道の見つけ方は、やはり、既に
そのホテルで働いている人から紹介
してもらうことです。
実は、私の場合もコンシェルジュで働いている知人に
紹介してもらいました。
私が、職を探してた時は求人サイトに出てたかと
思いますが、直接、ハウスキーパーのマネージャーに
推薦してもらえて就職できたわけです。
そして、私も働いている間に2人ほどマネージャーに
紹介をして彼女たちも採用されてます。 - 求人サイトで探す。
これは、ちょっと不確かな方法ですが、なぜかと
いうと、実際に私も求人サイトで仕事を探したこと
もありますが、ほとんど、返事がありませんでした。
ちゃんと自分の応募を見てもらえているのか?
もしかしたら、そのサイトに登録することで、
私の個人情報を集めるだけの目的なのか?
などと、疑ってってしまったこともあります。
これは、私の場合です。
もし、ウェブで探すなら、直接ホテルのホームページ
内に求人欄がありますので、そこから応募したほうが
いいかと思います。 - 直接ホテルにレジメ(履歴書)を
手渡す。
昔のオールドファッション方ですが、今でも、こちら
では若者がレジメを配っている姿も見かけます。
なぜなら、小さい店などは求人広告を載せない場合も
あるからです。
または、ハウスキーパーの場合はホテルのフロントか
コンシェルジュに手渡してHR(Human Resources)に
渡してもらうように頼むのも手かもしれません。 - 職業学校に行く
オーストラリアにはTAFEと呼ばれる、国が運営して
いる職業学校があります。
おそらく、他国にも技術職を学ぶ専門学校があるはず
ですがこういった学校のコースにハウスキーパーが
あり、実地のトレーニングで実際にホテルで研修を
行います。
私の働いていたホテルにも研修生が何人も入れ
替わりで来てました。
その時に、マネージャーに仕事の相談を積極的にして
みるのもひとつの手段です。
私の同僚の中にも研修中にマネージャーから目を
かけられて就職できた人もいます。
ハウスキーパーの4つのポジション
ハウスキーパーにはいくつかのポジションがあるのを
ご存知でしょうか?
ホテルの規模によっては細かく分かれてない場合も
ありますが、一般的な4、5スターホテルでは4セクション
に分かれてます。
- ルームアテンダント
毎日、お客様のお部屋を掃除する係です。
Stay over(泊まり客の部屋)、とCheck out
(出発した部屋)の掃除を担当します。 - PA(パブリック アテンダント)
この仕事はホテル内のロビーやトイレなど、お客様が
共有して使う場所の掃除です。 - ハウスマン
ルームアテンダントのアシスト的な仕事をします。
通常、ルームアテンダントが必要なもの、例えば、
リネン(シーツ)やアメニティなどをサービスエリア
と呼ばれる場所にハウスマン事前に運んで準備をします。
そういったの物の補充やまたはルームアテンダントが
助けが必要な場合は手を貸して時間内に終われる
ようにするのです。
通常、重いものを運んだりすることもあるポジション
で、男性がつくことが多いです。 - ランドリー
大きなホテルでは、ランドリーがあり、ホテルで使う
タオルやリネンなどはここで洗濯します。
ここのセクションで働く人はリネンやタオルが
足りなくならないように、時間を計算して
洗濯しなくてはいけません。
規模の小さいホテルではランドリーを外注するところ
もあります。
または、社員の制服も洗濯してくれるので
助かります。
(これは、私の働いてたホテルの場合です。)
ハウスキーパーの一日
実は、私はこの仕事につくまではどのようなシフト
なのか、この仕事の詳細を知りませんでした。
面接の時にあまり細かい事を聞いて、相手に自分は
扱いにくそうだと思われたくなかったからかも
しれません。
毎日の仕事の始まりと終わり時間
今回は私の担当してたルームアテンダントの仕事を
説明します。
*ホテルによって多少規則が違うのでご了承ください。
仕事の始まり時間は皆同じで8時半でした。
自分も含めて、お子さんがいる方が多かったので
子供たちを学校に送った後のちょうどいい時間でした。
そして、終わりの時間ですが、こちらは毎日、忙しさに
よって変わります。
通常は6〜7時間で、だいたい午後3時過ぎぐらいには
終わりますが、忙しい日には8〜9時間という日も
あります。
現在ではオンライン予約が主流で、前日と当日の部屋数が
急に変わったりと予約数が変動することもあり、その日の
仕事時間は、当日の出社後にならないとわかりません。
ハウスキーパーの仕事内容
- 仕事が始まる前に、自分のトローリーに必要な
タオル、リネン、アメニティー、洗剤、掃除機
など必要なものを揃えておく。 - ホテルによって2人や数人で一部屋を一緒に掃除
するところもあるが、私のホテルはひとりで部屋を
担当。 - 仕事を開始する時にその日担当する部屋番号の
書かれたリストのボードをもらう。
この時、その日の何時頃に終わるかということが
わかる。 - 6時間以内ならランチを取らないで仕事を続けて
もいいが、15分の休憩を取らないといけない。
6時間を超える場合は30分のランチ休憩をとる。 - 滞在中の部屋は20分、チェックアウトの部屋は35分
の時間内に終わらせないといけない。
もし、時間が足りない場合とかはスーパーバイザーに
連絡をして、時間を追加してもらうか、誰かに
手伝ってもらう。 - 滞在の部屋で掃除が必要でない「Do not disturb」
「邪魔をしないでください」があった場合は、
その部屋の時間分がその日の仕事時間から
削られてしまいます。 - お客様の所持品には触れない。
(どんなに散らかっててもそのままにする)
滞在中のお部屋掃除
チェックアウトの部屋掃除
意外とすることがたくさんあるんだなと思った方もいる
かと思います。
また、お客様の所持品には触れないというルールから、
時には自分の部屋がかたずけられてないというクレーム
が上がる場合もあります。
私のあった体験では、部屋の床一面にお子さんの
おもちゃが足の踏み場もないくらいに散乱していた
ことがありました。
個人的には整理をしてあげたかったのですが、規則に
従ってそのままにしておかなくてはいけないのです。
しかし、さすがにその時は、自分が歩けるぐらいに少し
おもちゃを寄せてしまいました💦
ハウスキーパーの給料は?[オーストラリアの場合]
オーストラリアの2020年現在の最低賃金は
時給AS19.84です。
仕事を始める際に、必ず仕事の内容や条件が詳しく
書かれたコントラクトを渡されて、合意ならサインを
して採用という形になるわけです。
そこに、必ず賃金のことも書かれているはずで、
最低賃金以上でなければいけません。
どんな仕事を始める際にサインを求められた書類は、
必ず内容を確かめましょう。
仕事のメリットとデメリット
仕事のメリット
- 同じ系列のホテルやホテルが経営しているレストラン
を割引で利用できる。 - 自分ひとりで働くので、仕事中は周りに気を使わなく
ていい。 - ある程度、勤務経験を積んだら、他のポジション
(フロント、FB、ポーターなど)空いている場合移動ができる。 - クリスマスや結婚式の後など、お部屋に多量の
アルコールや食材(もちろん開けてない商品)が
残ってた場合は、ある期間が過ぎればもらえる。 - 毎日、運動してる感覚(良い意味で)
仕事のデメリット
- 体力に自信のない方にはおすすめしない
かなり、きつい仕事。
特に、しゃがんだり、引っ張ったりするので
腰や、腕、関節などに問題がある人は無理。 - 掃除の時間が決められてる為、時間がかかる部屋など
に当たった場合はかなりストレスになる。 - 国際色豊かなスタッフが働いている場合が多い。
話をしてて面白いこともあるが、意思の疎通や考え方
の違いで困ることがある。
ハウスキーパーの将来性は?
現在の状況は、世界の観光業に誰も想像をしなかった
打撃を与えています。
しかし、今が一番どん底の位置で、環境が回復するにつれ
需要が戻ってくると私は思ってます。
AI進出が発展する中、ハウスキーパーはAIには代われない、
ホテルにはなくてはならないポジションだと
言えるでしょう。
おそらく、これからコストカットで
ハウスキーパーがいないホテルなども増えるかも
しれませんが、全てのホテルからこの職がなくなる
とは思えません。
この先、観光業の回復次第で必ず需要のある職業だと
信じてます。
例えば、ただ掃除をするだけと考えるのではなく、将来、
掃除の事業を始めるとか、また、ホテル内の他の
ポジションに変わるとかいろんな将来も自分次第で
切り開けるのです。
私は、こちらオーストラリアで現地のツアーガイドを
していた時期もあります。
その頃、よくお客様が利用していたホテルに、ポーター
として働いていた若い男性がいました。
彼はいまではとても人気のあるビーチ沿いに
ある4スターホテルのGM(General Manager)
総支配人になっています。
また、この仕事は掃除の正しい方法とか、学べることは
たくさんあります。
ただの掃除と考えるか、経験を将来の
何かに繋げるかはあなた次第なのです😄